欠けていたものが埋まる大切さ

2月7日はアイマス界隈に2つの大きな動きがあった日であった(正確には、1つの方は8日0時00分であるが)。

 

一つ、スマートフォン向けブラウザゲームアイドルマスター シャイニーカラーズ」の発表。

 

一つ、「アイドルマスター ミリオンライブ(ミリシタ)」への田中琴葉の復帰である。

 

この大きなニュースに自分のツイッターのTLも大きく賑わっていた。自分も何かツイートしようと思ったが、この動きに複雑な感情を抱いてしまったため、140字のツイッターではなく、こうしてブログの記事を書くことにした。

 

まずは、田中琴葉復帰おめでとう。ミリシタがスタートしてから半年ほど。担当Pでも、そうでなくとも、この全員が揃う日を一日千秋の思いで待っていたのは想像に難くない。ミリシタから撤退してしまった自分でも、彼女がBrand New Theaterを歌う姿は、グッとくるものがあった。

 

さて、アイドルマスター シャイニーカラーズ(シャニマス)である。わかってはいたが、やはり登場アイドルにCVはつくことになった。

まあこのご時世、新規リリースのこういうゲームにCVがつかないなんてのはあり得ない。わかってはいた。わかってはいるのだ。それでも、どうして割り切れない感情があった。

何故、そのCVをアイドルマスター シンデレラガールズ(デレマス)のCVなしのアイドルに回してくれなかったのか?そちらからつけていくのが先ではないか?という思いである。

これがお門違いの考えなんてことはわかっている。それはデレマスの、特にCVなしのアイドル本位の考え方であるということを。新規シリーズがCVなしのアイドルがいる状態で発表してまで、デレマスの方に声を回せ、いやそもそも新規シリーズ発表前にデレマスのCVなしのアイドル全員に声をつけろ。そんなことを言っても仕方がない。現実的にそれらは無理なのだ。

だからといって、自分のアイドルが歌も歌えない中、後輩タイトルのアイドル達が普通にCVを貰っているのをみると、そういう感情が沸いてしまうことまでは否定はしたくない。人間、それが言っても仕方なくても、現実的には何の意味もない叫びでも、叫ぶこと、思うこと自体が自然な、当たり前な感情や思いがあると思うのだ。

CVがなくても、プロデュースはできる。私だって好きになったのは、担当になろうと決めたアイドルは、CVがなくとも、それでも魅力的なアイドルだからだ。彼女のキャラクターに惚れ、そして隣に立って応援したいと思ったアイドルだからだ。

それでも、彼女の歌が、聴きたい。

そう思ってしまう。

もう散々語られていることだが、現在のデレマスの中心コンテンツである「スターライトステージ(デレステ)」は音ゲーであるため、CVのあるなしで活躍に大きな差がつけられている。それは露出度の差であり、既に知られているアイドルはさらに知られ、知られていないアイドルは「誰?」扱いされ、挙句の果てにはモブ扱いまで受ける。デレステ運営の方も、全員のSRまでの実装や、今年になって始まった新イベントで、CVなしの方にも力を入れているが、それでも開いてしまった差は大きい。その反面、シャニマスは全員がCVつきで同じスタートラインで出発する「安心感」がある(デレマスも最初は全員CVなし、同じスタートラインではあったが、その期間は歴史の中で極初期である)。

そしてこれはデレマスのいうコンテンツの欠点、欠けている部分である。この欠けた部分が埋まることをおそらくないだろうし、この欠けた部分を妥協しながら、最悪切り捨てながら、このコンテンツは続くことになる。満月になることはなく、欠けた月の上で生きるコンテンツ、それが僕が思うアイドルマスター シンデレラガールズである。

逆に、ミリシタは欠けていたものを埋める、満ちていく過程であった。お世辞にもうまいとはいえない初期の運営方法やイベント、そしてやむを得ぬ事情とはいえ、一人の欠員。しかし去年の冬あたりから、効果的なアプデを重ね、ユーザーへの還元をし、そしてついに、2月8日に彼女が戻ってきたのだ。それはまるで、新月が満月になるように。欠けていたものが現れ、満ちていく喜びを与えるように。それが、僕が思うアイドルマスターミリオンライブである。

欠けている、ということはよいことではない。しかし世の中に完璧なものはなく、何かしら欠けているものだ。それでも、欠けたものを埋めることはできる。

その時、欠けていたものが埋まる大切さに気付くのだ。

そう、思った、2月の初旬のお話。

 

<ここから被害妄想>

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さて、シャニマスの情報を見た時に、地味にショックを受けたのはこの子の情報を見た時である。

出身地、アメリカ。金髪ツインテ。ハーフかそうでないか、年齢の違いはあるが、私の担当に似通ったのが、いわゆる”信号機トリオ”という主役級で、もちろんCVつきで出てきたのである。

まあ、どちらかというと、彼女よりは彼女が姉に似ていると慕っている子に似てる気がするが、それはともかく純粋な外国人へのサプボはやはり難しいんだな・・・と思ってしまった。

これから「アメリカ出身のアイドル!」というと、私の担当ではなく、この子になっていくのかな・・・嫌だなぁ・・・。